ミュージカル『薄桜鬼』新選組奇譚~大阪大千秋楽&キャストについて個人的感想①~【薄ミュ】 [├ 薄ミュ]
ミュージカル『薄桜鬼』新選組奇譚、大阪前楽&大千秋楽@メルパルクホールに行って来ました!
やっぱり見れば見るほどわろえる、、、
終わっちゃったねぇ。
前回の黎明録が娘の試験期間にまるかぶりだったため、娘2回でわたし3回+薄ミュシアターだったのですが、
「もっと観たかった~~~~」
ってしつこく彼女が言っていたのですよね。
だから今回はかなり増やしたよ!!!←そしたら自重しなさい、って娘からまさかのクレームww
娘、口に出してみるもんやなぁ(笑)
とうとう大阪まで行くことになったもんねぇ、人生何が起こるかわかりませんな。
大阪で前楽、千秋楽と観て、帰りの新幹線でニコ生観ながら帰ってきたので、
一日に2.9回くらい観たんだし、もう思い残すことはなかろう、ということで、感想をもう少し書きます。
あらまきはやっぱりいい子です☆
カテコなどを含め何回か、まっきーが
「黎明録から続く物語を是非・・・」
的な内容のことを言っていたのですが、
そういう主旨のことは他のどのキャストも言ってなくて、
でももちろん新選組奇譚の根底に流れるものとしては共通認識であったろうとは思うけれど、
それをより強く意識しながら、沖田を作ってたのはまっきーなんだろうなぁ、
と、東京、大阪のカテコでも思ったし、振り返りブログでも思いましたよね。
まっきーはいつも、なにかしらの「テーマ」みたいなものを掲げていて、
そういうところが、わたしはとても好きなんだけれども、
今回も、たぶん彼のすべてを裏打ちするものが
「黎明録で始まった物語が、この新選組奇譚で完結する」
ということだったんだろうと思いますよね。
大阪からだと思うんですけど、最後の土方と千鶴のシーン。
土方さんが千鶴ちゃんにおでこコツンする仕様に変わりましたよね。
(わたしはTLでみてたのでなんとなくは知ってた)
前楽観た後、娘とその話になったんだけど、
「なにあれ~~~きめぇ。(きもちわるい)」とかって言ってて
(なにぶん若すぎるのでおゆるしください)
「あれ萌えポイントらしいよ?」ってわたしが言ったら
「だってデコって汚いよ?」って真顔で言って大笑い。。。
だってデコって汚いよ?←
才能ありすぎかww
(ごめんね岳くん)
さくら、きれいだったね。
というわけで、なんかキャストさんについて書こうと思ったので、
無謀にも書き始めてみる。
【土方/松田岳くん】
今回座長なので☆
お名前は知っていたけど、どんな方なのかはほぼ知らず。前に忍ミュ出てたくらいしか。
きっと、黎明録メンバーの中にひとりで入って、しかも座長で、それだけでもたいへんだったろうな~と。。。
あと、初日~からのブログにだいたい印象は書いてるのでかぶるかもだけど、
最初ビジュアルがなんかダメで(笑)←たぶん慣れのモンダイ。
まあ遠目に観ているわけでありまして実際はあまり関係ないんだけど(ほぼまきしか観てない人なんで←)
でもある日突然、大丈夫になったという(笑)
で、身体おおきいよね。
ガタイがいいよね。(わたし筋肉にはあまり興味ないけど)
それと、洋装よりも和装が好き。
というか、たぶんヅラ(髪型)の好みのモンダイだと思う。
あ、それも微妙かー。
脚長すぎるのか、袴が似合わない気もするんだよね~。
あ、でも風間と戦っててバタっと倒れる時、袴の裾がめくれることが多くてささっと直すのが毎回ツボだったんだけど、
脛が細くてすらっとしてるの~。
土方って本当に損な役回りというか(わたしから見ると)
できる人、器のデカい人、というのは、つらいものだなぁと毎回思って観てた。
彼は主役級の、スーパーサブ、なんだと思う、、、(またはスーパー前者)
見せ場はいっぱいあるんだけど、
羅刹になったまっきー沖田が岳ひじに詰め寄る場面は毎回よかった。
だって、まっきーが岳くんの胸に顔うずめるんだよ?←ちょっと違う。
「それでも近藤さんは死んだじゃないか」って。
史実では、近藤さんが亡くなったことは沖田は知らずに他界する説が通説だけど、
それってみんなが沖田に知らせないように、って配慮というかしていた、という話で。
それだけ、沖田総司というひとは近藤勇を慕っていたわけで。
薄ミュでもその設定は相変わらずで、まき沖田はそこ前面に押し出してるから(笑)
近藤さんの最期がどうだったのか、どうしてそうなったのか、
それを土方に、本当は近藤さんの次くらいには信頼しているであろう土方に、
今その時も、傷を負っているであろう土方に、
それをわかっていても問わずにはいられない沖田の気持ちを想うと、
本当に切ない。
そしてそれを受け止める土方も切ない。
近藤さんのわがままも、弟みたいに想っている沖田の気持ちも、
真っ直ぐすぎる信頼を寄せてくる千鶴も、
風間のライバル心も、
他の新選組の隊士たちの、憧れや理想や不満も、
すべて、受け止めながら散っていく。
すごい精神力だな、って、役に込められた精神力も、演じている岳くんの精神力も。
筋肉ダンスの時は、途中から出てくる岳くんについ目がいってました。
ダンスが安定してる感じ。きっと体幹がしっかりしているからかな。
【千鶴/藤杜さん】
ゲネプロ後の囲み取材の時に、千鶴役の藤杜さんが、
「観てくださる方の目線、気持ちに寄り添えるような千鶴を」
みたいなことをおっしゃっており、
千鶴はただ乙女ゲーの設定だから必要なのかな、くらいに思っていたわたしは(ゴメン)
「なるほど!」
と膝を打ったわけです。
でも、観ていてなかなか膝は打てなかった(くぅ~~)
そうか、千鶴は観客目線、、、うん、確かに黎明録の龍之介の白又くんは「ヒロインポジション」って言ってて、
龍之介目線というか、物語全編にわたって目撃者となっていくんだけれども、
そういうことか~、とめっちゃ今さらながらに思ったんですよね。
DVDで黎明録観てるとすごく想うのだけれど、白又くんってほんといい子だったなぁって。
ちゃんと、その場面場面のスポット当たってる人に寄り添って困惑したり、嬉しそうに笑ったり、
反応しているの。
で、千鶴ちゃん。
松田岳くんとの体格差がありすぎて、毎回「スケール~」って思ってたんだけど(すまん)
基本「いい子ちゃん千鶴(←構成上致し方ない)」なので、割とイラっとしながら観てました(笑)
考えてみれば、わたしはだいたいひねくれてるので、
たいていヒロインに共感できないという長所があるから、そりゃ仕方ないことだったな、今思えば。
サブキャラばんざい(でも女の子サブはいないからなぁ笑)
わたしは藤杜さんの歌は好きでしたよ割と。
演技のことはよくわからないけど、土方さん一直線ではありながら、
終始八方美人なキャラなので、割と単調だな、って思って。
まあ、土方さんのたいがいなんだけど、千鶴が
「いい加減にしてください!自分ばかり辛い想いをして、ひとりで苦労を背負いこんで、、、
見ている方の気持ちも考えてください!」
とかってのたまうんですけど、ここが最高にイラっとくる。
まったく共感できないわたしの脳みそは異常か?ww
この「見ている方の気持ちも考えてください!」って、めっちゃ勝手じゃない?
いやぁ、千鶴ちゃんえらいわがままいいよんな~と思って見てました。
じゃあ、お前何背負えるの?ちょっと違くね?って思っちゃうんだよね。
あまりにも千鶴がなよってるからさ。
(たぶん、ゲームやってないからこんなこと思うんですよね?)
「見ている方の気持ちも考えて」って、「チケット取れなくて行けないこっちの気持ちも考えて!」みたいのに通じるイラっと感なんですよね~、、、←たぶん違う。
これを思い出して笑ってしまう。
「落選した人の気持ちも考えてください」の「落選した人の気持ち」
でも、大阪で観た時は、あ!ここいいね!!って思ったとこあった。
どこだか思い出せない、、、けど、、
みんなに「守られる」キャラにしても、もうちょっと「意思の強さ」感がほしいよね~と娘たんは言ってた。
たしかにーそうなんですよねぇ。。
でもあの詰め込みっぷりだと、そんなレベルの話じゃなかったかもね。
とにかく各場面にいなくちゃいけないから、すごい膨大な台詞に埋もれてる感じがする。
あ!
最後の場面で。
デコのこともそうなんですけど!
前楽の千鶴の台詞。
「さくら、きれですね」
が、
「さくら、きれいですね♡←ポイント」
だったんですよね。
わたし、かわいくていいな、って思ったんだけど、
なんか泣いちゃうっていうか、悲しい別れの場面なのに、
「さくら、きれですね♡」
ってさぁ、、、死なないで!!とかより泣けない?
でも娘さんは「きも!!」だったらしいす、、(どこまでの娘たんは娘たん、、、)
んで、大千秋楽で千鶴ちゃんはアイドル泣きをしてたんですけど(どんなや)
それをしょーたくんが「かわいい~~~~」くらいな感じでめっちゃニコニコ見てたって娘が言ってた。
アイドルとか好きそうだもんね、しょーたくん。
わたしはあらまきしか観てなかったので他の人のことはわからん(こっちもポンコツ)
【風間千景/鈴木勝吾くん】
西の鬼の頭領、お噂はかねがね。。。
まっきーの鏡となりのしょーごくん。
わたし的に、風間の一番好きな場面は、人間(土方)の肩を持つ千鶴に
「お前は悪い夢を見続けているだけだ・・・」
って冷静にうんざり気味に(きこえるんだけど)言うところ。
それな、っていつも思ってましたわ。
鬼ちゃんたちから見たら、ホント千鶴なんなの?って話だろうよね。
そんなに人間くさくなっちまって、、、お前は鬼だろう?と揺さぶりたくなったと思うよね☆
お歌に関しては迫力ありますよね。
「鬼」といういわば「異形の者」としては、あれくらい迫力ないと存在感的に不足してしまいそう。
わたしはだから好きとか思わないけど。
なんでかっていうと、バランスが一番大事だと思うから。
あと、わたしは「歌詞」をはっきり歌うひとが好きなので、歌に関して言えばだけど、もう好みの問題で。
(でもすごいよね。だれでもああはできるもんじゃないよね)
だけどきっと、みんなしょーごくんがいることでなんか場が引き締まるというか、なんか安心感というか、
あったのかなぁと。
しょーごくん自体は、割と穏やかな方なのかなぁとお見受けしました。
あと、なんかどっかで「演技はあまり上手くはなってない」みたいな書き込みを見た気がするんだけど、
「鬼一族」って、鬼なわけで人間じゃないじゃん。
鬼の頭領というわけで、人間的な感情をあくまでも理解しない、できない、
そういう解釈なんですよね。
だから感情に揺さぶられて表現する、って場面は少ない。
でも、土方との戦いを通してある意味「人間らしさ」というものを理解していく。
千鶴に何度も
「俺と一緒に来い」
と言ってはフラれるわけですけども、
それすら少しの恋愛感情とかからきてるわけではなく(今回の場合は。ルート違えば違うんだろうけど)
血を絶やさないため、という明確な目的、明確な役割を全うしようとしているだけだから、
何度断られようと関係がないんだな、と。つよい。
鬼なので、目的のためには手段は厭わないかもしれないけど、
千鶴とかについてはあまり感情的にはならなくて、むしろプライドが関わるときのほうが感情的で。
きっかけではあるけれどポイントが「女=千鶴」じゃないところがいいなと思う。
(千鶴だってがんばってるんだぞ☆土方に負けてるけど☆)
で、鬼ちゃんたちの存在意義って、
最後の向けて収束していく時にすごくわかるけれど、
「武士の出ではない武士たち(新選組)」
「鬼ではない鬼まがいの羅刹」
という二方向からの「まがいものという劣等感」(う~、、劣等感、、、よりいいこ言葉ないかなぁ?)を乗り越えていくんだなぁ、、と
今まで観てきた方には当然のこと、前提なんだろうけど、
風間千景が「貴様はもう鬼だ、名前を授けよう、薄桜鬼だ~~~~~」(意訳)と歌いあげて死んでいく時、つくづく痛感するわけなんですよね。
土方フューチャーなんで、彼に代表して語っていただく形ですけども、
「まがいものも続けて行けばいつかは本物になる」
という物語でもあるわけなんだなぁ、と、それはさ、現代にも重なるテーマじゃないかなって思う。
誰もが思い当たる節がある、っていうかさ。
そういうテーマの強化というか、それには鬼ちゃんたちは必要なんだなって。
黎明録にはそこはまだ明確じゃないもんね。
そんなこと言う人(鬼)いなかったからさ。
まあそんなわけで長くなりすぎたのでこちらをどうぞ。
新選組一番組組長、沖田総司。
→新選組奇譚東京初日~前半感想
→新選組奇譚東京後半~東京楽感想
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山崎「こ、これは…」
沖田「…なに?」
山崎「労咳ですね」
沖田「知ってる」 pic.twitter.com/ZSEAZxwCar
— 荒牧 慶彦 (@ara_mackey) 2016, 1月 19
やっぱり見れば見るほどわろえる、、、
終わっちゃったねぇ。
前回の黎明録が娘の試験期間にまるかぶりだったため、娘2回でわたし3回+薄ミュシアターだったのですが、
「もっと観たかった~~~~」
ってしつこく彼女が言っていたのですよね。
だから今回はかなり増やしたよ!!!←そしたら自重しなさい、って娘からまさかのクレームww
娘、口に出してみるもんやなぁ(笑)
とうとう大阪まで行くことになったもんねぇ、人生何が起こるかわかりませんな。
大阪で前楽、千秋楽と観て、帰りの新幹線でニコ生観ながら帰ってきたので、
一日に2.9回くらい観たんだし、もう思い残すことはなかろう、ということで、感想をもう少し書きます。
ブログを更新しました☆
「ミュージカル『薄桜鬼』新選組奇譚 振り返って」
https://t.co/OYVfRdF4nW
振り返りブログを書きました(^^)
多少長いのでお時間あるときに読んで頂けると嬉しいです(・∀・)ノ☆
— 荒牧 慶彦 (@ara_mackey) 2016, 1月 20
あらまきはやっぱりいい子です☆
カテコなどを含め何回か、まっきーが
「黎明録から続く物語を是非・・・」
的な内容のことを言っていたのですが、
そういう主旨のことは他のどのキャストも言ってなくて、
でももちろん新選組奇譚の根底に流れるものとしては共通認識であったろうとは思うけれど、
それをより強く意識しながら、沖田を作ってたのはまっきーなんだろうなぁ、
と、東京、大阪のカテコでも思ったし、振り返りブログでも思いましたよね。
まっきーはいつも、なにかしらの「テーマ」みたいなものを掲げていて、
そういうところが、わたしはとても好きなんだけれども、
今回も、たぶん彼のすべてを裏打ちするものが
「黎明録で始まった物語が、この新選組奇譚で完結する」
ということだったんだろうと思いますよね。
大阪からだと思うんですけど、最後の土方と千鶴のシーン。
土方さんが千鶴ちゃんにおでこコツンする仕様に変わりましたよね。
(わたしはTLでみてたのでなんとなくは知ってた)
前楽観た後、娘とその話になったんだけど、
「なにあれ~~~きめぇ。(きもちわるい)」とかって言ってて
(なにぶん若すぎるのでおゆるしください)
「あれ萌えポイントらしいよ?」ってわたしが言ったら
「だってデコって汚いよ?」って真顔で言って大笑い。。。
だってデコって汚いよ?←
才能ありすぎかww
(ごめんね岳くん)
さくら、きれいだったね。
というわけで、なんかキャストさんについて書こうと思ったので、
無謀にも書き始めてみる。
【土方/松田岳くん】
今回座長なので☆
お名前は知っていたけど、どんな方なのかはほぼ知らず。前に忍ミュ出てたくらいしか。
きっと、黎明録メンバーの中にひとりで入って、しかも座長で、それだけでもたいへんだったろうな~と。。。
あと、初日~からのブログにだいたい印象は書いてるのでかぶるかもだけど、
最初ビジュアルがなんかダメで(笑)←たぶん慣れのモンダイ。
まあ遠目に観ているわけでありまして実際はあまり関係ないんだけど(ほぼまきしか観てない人なんで←)
でもある日突然、大丈夫になったという(笑)
で、身体おおきいよね。
ガタイがいいよね。(わたし筋肉にはあまり興味ないけど)
それと、洋装よりも和装が好き。
というか、たぶんヅラ(髪型)の好みのモンダイだと思う。
あ、それも微妙かー。
脚長すぎるのか、袴が似合わない気もするんだよね~。
あ、でも風間と戦っててバタっと倒れる時、袴の裾がめくれることが多くてささっと直すのが毎回ツボだったんだけど、
脛が細くてすらっとしてるの~。
土方って本当に損な役回りというか(わたしから見ると)
できる人、器のデカい人、というのは、つらいものだなぁと毎回思って観てた。
彼は主役級の、スーパーサブ、なんだと思う、、、(またはスーパー前者)
見せ場はいっぱいあるんだけど、
羅刹になったまっきー沖田が岳ひじに詰め寄る場面は毎回よかった。
だって、まっきーが岳くんの胸に顔うずめるんだよ?←ちょっと違う。
「それでも近藤さんは死んだじゃないか」って。
史実では、近藤さんが亡くなったことは沖田は知らずに他界する説が通説だけど、
それってみんなが沖田に知らせないように、って配慮というかしていた、という話で。
それだけ、沖田総司というひとは近藤勇を慕っていたわけで。
薄ミュでもその設定は相変わらずで、まき沖田はそこ前面に押し出してるから(笑)
近藤さんの最期がどうだったのか、どうしてそうなったのか、
それを土方に、本当は近藤さんの次くらいには信頼しているであろう土方に、
今その時も、傷を負っているであろう土方に、
それをわかっていても問わずにはいられない沖田の気持ちを想うと、
本当に切ない。
そしてそれを受け止める土方も切ない。
近藤さんのわがままも、弟みたいに想っている沖田の気持ちも、
真っ直ぐすぎる信頼を寄せてくる千鶴も、
風間のライバル心も、
他の新選組の隊士たちの、憧れや理想や不満も、
すべて、受け止めながら散っていく。
すごい精神力だな、って、役に込められた精神力も、演じている岳くんの精神力も。
筋肉ダンスの時は、途中から出てくる岳くんについ目がいってました。
ダンスが安定してる感じ。きっと体幹がしっかりしているからかな。
【千鶴/藤杜さん】
ゲネプロ後の囲み取材の時に、千鶴役の藤杜さんが、
「観てくださる方の目線、気持ちに寄り添えるような千鶴を」
みたいなことをおっしゃっており、
千鶴はただ乙女ゲーの設定だから必要なのかな、くらいに思っていたわたしは(ゴメン)
「なるほど!」
と膝を打ったわけです。
でも、観ていてなかなか膝は打てなかった(くぅ~~)
そうか、千鶴は観客目線、、、うん、確かに黎明録の龍之介の白又くんは「ヒロインポジション」って言ってて、
龍之介目線というか、物語全編にわたって目撃者となっていくんだけれども、
そういうことか~、とめっちゃ今さらながらに思ったんですよね。
DVDで黎明録観てるとすごく想うのだけれど、白又くんってほんといい子だったなぁって。
ちゃんと、その場面場面のスポット当たってる人に寄り添って困惑したり、嬉しそうに笑ったり、
反応しているの。
で、千鶴ちゃん。
松田岳くんとの体格差がありすぎて、毎回「スケール~」って思ってたんだけど(すまん)
基本「いい子ちゃん千鶴(←構成上致し方ない)」なので、割とイラっとしながら観てました(笑)
考えてみれば、わたしはだいたいひねくれてるので、
たいていヒロインに共感できないという長所があるから、そりゃ仕方ないことだったな、今思えば。
サブキャラばんざい(でも女の子サブはいないからなぁ笑)
わたしは藤杜さんの歌は好きでしたよ割と。
演技のことはよくわからないけど、土方さん一直線ではありながら、
終始八方美人なキャラなので、割と単調だな、って思って。
まあ、土方さんのたいがいなんだけど、千鶴が
「いい加減にしてください!自分ばかり辛い想いをして、ひとりで苦労を背負いこんで、、、
見ている方の気持ちも考えてください!」
とかってのたまうんですけど、ここが最高にイラっとくる。
まったく共感できないわたしの脳みそは異常か?ww
この「見ている方の気持ちも考えてください!」って、めっちゃ勝手じゃない?
いやぁ、千鶴ちゃんえらいわがままいいよんな~と思って見てました。
じゃあ、お前何背負えるの?ちょっと違くね?って思っちゃうんだよね。
あまりにも千鶴がなよってるからさ。
(たぶん、ゲームやってないからこんなこと思うんですよね?)
「見ている方の気持ちも考えて」って、「チケット取れなくて行けないこっちの気持ちも考えて!」みたいのに通じるイラっと感なんですよね~、、、←たぶん違う。
これを思い出して笑ってしまう。
「落選した人の気持ちも考えてください」の「落選した人の気持ち」
でも、大阪で観た時は、あ!ここいいね!!って思ったとこあった。
どこだか思い出せない、、、けど、、
みんなに「守られる」キャラにしても、もうちょっと「意思の強さ」感がほしいよね~と娘たんは言ってた。
たしかにーそうなんですよねぇ。。
でもあの詰め込みっぷりだと、そんなレベルの話じゃなかったかもね。
とにかく各場面にいなくちゃいけないから、すごい膨大な台詞に埋もれてる感じがする。
あ!
最後の場面で。
デコのこともそうなんですけど!
前楽の千鶴の台詞。
「さくら、きれですね」
が、
「さくら、きれいですね♡←ポイント」
だったんですよね。
わたし、かわいくていいな、って思ったんだけど、
なんか泣いちゃうっていうか、悲しい別れの場面なのに、
「さくら、きれですね♡」
ってさぁ、、、死なないで!!とかより泣けない?
でも娘さんは「きも!!」だったらしいす、、(どこまでの娘たんは娘たん、、、)
んで、大千秋楽で千鶴ちゃんはアイドル泣きをしてたんですけど(どんなや)
それをしょーたくんが「かわいい~~~~」くらいな感じでめっちゃニコニコ見てたって娘が言ってた。
アイドルとか好きそうだもんね、しょーたくん。
わたしはあらまきしか観てなかったので他の人のことはわからん(こっちもポンコツ)
【風間千景/鈴木勝吾くん】
西の鬼の頭領、お噂はかねがね。。。
まっきーの鏡となりのしょーごくん。
わたし的に、風間の一番好きな場面は、人間(土方)の肩を持つ千鶴に
「お前は悪い夢を見続けているだけだ・・・」
って冷静にうんざり気味に(きこえるんだけど)言うところ。
それな、っていつも思ってましたわ。
鬼ちゃんたちから見たら、ホント千鶴なんなの?って話だろうよね。
そんなに人間くさくなっちまって、、、お前は鬼だろう?と揺さぶりたくなったと思うよね☆
お歌に関しては迫力ありますよね。
「鬼」といういわば「異形の者」としては、あれくらい迫力ないと存在感的に不足してしまいそう。
わたしはだから好きとか思わないけど。
なんでかっていうと、バランスが一番大事だと思うから。
あと、わたしは「歌詞」をはっきり歌うひとが好きなので、歌に関して言えばだけど、もう好みの問題で。
(でもすごいよね。だれでもああはできるもんじゃないよね)
だけどきっと、みんなしょーごくんがいることでなんか場が引き締まるというか、なんか安心感というか、
あったのかなぁと。
しょーごくん自体は、割と穏やかな方なのかなぁとお見受けしました。
あと、なんかどっかで「演技はあまり上手くはなってない」みたいな書き込みを見た気がするんだけど、
「鬼一族」って、鬼なわけで人間じゃないじゃん。
鬼の頭領というわけで、人間的な感情をあくまでも理解しない、できない、
そういう解釈なんですよね。
だから感情に揺さぶられて表現する、って場面は少ない。
でも、土方との戦いを通してある意味「人間らしさ」というものを理解していく。
千鶴に何度も
「俺と一緒に来い」
と言ってはフラれるわけですけども、
それすら少しの恋愛感情とかからきてるわけではなく(今回の場合は。ルート違えば違うんだろうけど)
血を絶やさないため、という明確な目的、明確な役割を全うしようとしているだけだから、
何度断られようと関係がないんだな、と。つよい。
鬼なので、目的のためには手段は厭わないかもしれないけど、
千鶴とかについてはあまり感情的にはならなくて、むしろプライドが関わるときのほうが感情的で。
きっかけではあるけれどポイントが「女=千鶴」じゃないところがいいなと思う。
(千鶴だってがんばってるんだぞ☆土方に負けてるけど☆)
で、鬼ちゃんたちの存在意義って、
最後の向けて収束していく時にすごくわかるけれど、
「武士の出ではない武士たち(新選組)」
「鬼ではない鬼まがいの羅刹」
という二方向からの「まがいものという劣等感」(う~、、劣等感、、、よりいいこ言葉ないかなぁ?)を乗り越えていくんだなぁ、、と
今まで観てきた方には当然のこと、前提なんだろうけど、
風間千景が「貴様はもう鬼だ、名前を授けよう、薄桜鬼だ~~~~~」(意訳)と歌いあげて死んでいく時、つくづく痛感するわけなんですよね。
土方フューチャーなんで、彼に代表して語っていただく形ですけども、
「まがいものも続けて行けばいつかは本物になる」
という物語でもあるわけなんだなぁ、と、それはさ、現代にも重なるテーマじゃないかなって思う。
誰もが思い当たる節がある、っていうかさ。
そういうテーマの強化というか、それには鬼ちゃんたちは必要なんだなって。
黎明録にはそこはまだ明確じゃないもんね。
そんなこと言う人(鬼)いなかったからさ。
まあそんなわけで長くなりすぎたのでこちらをどうぞ。
ミュージカル『薄桜鬼』人形劇 final.
沖田総司cv.荒牧慶彦
斎藤一cv.橋本祥平
藤堂平助cv.小澤廉
千秋楽行ってきます(・∀・)ノ☆ pic.twitter.com/4VBKvK3Hvr
— 荒牧 慶彦 (@ara_mackey) 2016, 1月 17
新選組一番組組長、沖田総司。
→新選組奇譚東京初日~前半感想
→新選組奇譚東京後半~東京楽感想
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