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【草迷宮】心のどこかにある、手鞠唄が響く場所【極上文學】 [├ 極上文學]

実はね、まだしつこく書こうとしていますよね、こんにちは。
もう、いいかなーって思ったり、書こうと思ったり、、、なんだけどね。


*こちらも書いてます*
【極上文學】『草迷宮』~荒牧菖蒲初日~
【極上文學】『草迷宮』~荒牧明初日~
【極上文學】原作と舞台から~明と菖蒲~【草迷宮まとめ】


と、いうのもですね、わたしってレビュー下手だなぁって(笑)
なんか非常に中途半端なので、もうちょっとがんばってみる。

で、今回は全力でレビューしる!!ってことで、草迷宮です。





公式さんのツイッターより。
舞台、こんな感じでした。これは梅田のほうかしら?

サイトはこちら
「極上文學」シリーズの第8弾、『草迷宮』

すべてWキャスト、すべての公演の組み合わせが違うというマルチキャスティングという朗読劇。

あやね家の最近の推しである、荒牧くんが主人公「明」役、ヒロイン「菖蒲」役の二役をやるというんで、、、
男役と女役、同時に配役されるとかまっきーすげーね、と思っていたんだけど、やっぱりほんとにすごかったなぁ、あの子。
配役した人にどうしてそうなったのか訊いてみたい。



荒牧慶彦さんの振り返りブログのエントリー極上文学「草迷宮」がとてもわかりやすいと思うのだけど、(うちのかわゆすは出来る子だろう?笑)


僕らがこの草迷宮を演じる上で共通認識として持っていたのは

・小次郎法師は明の父親
・妖は明の弟


とのこと。


だから菖蒲は、小次郎法師に「明がこの先、手鞠唄を受け取るまで」の未来を語ってみせた、というわけか。


さあ、キャストさんのことを少し書いておこうと思う。
キャストビジュアルはこちらをご参考に。

【明・桑野晃輔】


今回の座長、桑野くん。
わたしはまっきー菖蒲を観るにあたり、自動的に桑野明も観れるという状況で。

トークイベ「白迷宮」で桑野くんとみかしゅんさんが、

「(演技を)抑えるように」

ってダメ出しもらってる、っておっしゃっていたの。
あくまでも「朗読」ありき、な舞台なので、ってことで。

普通の演技とは、やっぱり違ってしかるべき、ということをわたしは桑野くんを通して観ていたかもしれない。
それはもちろん、全体でも感じることになるんだけれども。

桑野明はさわやかさをどんな時も失わない、そんなひとでした。
そんで、お母さんを本当に求めて彷徨うひとでした。

桑野くんってベビーフェイスでしょ?
でも青年って感じだったな。まっきーよりも。

みかしゅん菖蒲との組み合わせをわたしは観ていないので、、、
それもすごくよかったそうで、まっきー菖蒲との「幼馴染コンビ」的な、
ちょっとどこか微笑ましいような、さびしい中にもね、
そんなふたりだった。。。

桑野くんの草迷宮振り返りブログはこちら→「手鞠歌の旅をしました。」


【明・荒牧慶彦】


前にも書いたけど→『草迷宮』~荒牧明初日~
まっきーの明は、思いの外とても熱かった。
最後、菖蒲に「置いて行かないでくれ」って叫ぶところ、号泣。
(最後のあいさつのときに「鼻水すごいー」ってまっきー言ってた。かわいい←末期。)

Twitterとかで落ちてるレポをみていると、「明はあっちに片足突っ込んでる」っていう印象の方が多いのかな、って。。
確かに、病んでる感は半端無い。
というか、淡々としていて、どこか「ひと」として在ることに諦めてるというか、
そこに執着はしていなくて、半分妖精(笑)さんのようになっていましたよね。
もちろん、ビジュアル的なこともある。だって美しいんだもん。
立ってるだけで美しいのよ。
もうひとじゃない・・・(じゃ、何よ?笑)

だけど、決めたことには一途、というか。。
幼きあの日々に、母が唄っていた手鞠唄に対する一途さ、そこに対する憧れ、渇望感、
そういうものが、あの美しい「涙」の成分だったのだと思うの。
たったひとつ、欲しいもの、手に入れたいもの、それだけあればいい、っていう強い気持ちが、
彼を「妖精さん」にしてたんだろうなと。。。

強い、気持ち。
うん、、、とても強い気持ち。

でね、明は浴衣に基本裸足なのですが。
荒牧明初日の時、最前列の下手通路側だったんだけど、
明が歩いてきて舞台への階段をのぼるとき、足首つかめそう、っつうくらい近くて、
娘「くるぶし・・・っ!」って思ってたよね、予想はしてたけど(笑)

ある意味現実感がない感じが、とても「草迷宮」という作品を表してる感じがします。


【菖蒲・三上俊】


みかしゅんさん、トークイベ「白迷宮」でも思ったけれども、懐の深い方だなぁと。
そして、たぶん、人生における「演じる」ってことに、めっちゃプライドあるんだろうな、って。
役者さんはみんなそうであろうとは思うけれど、、なんていうのかなぁ、、ちょっと言葉が見つからないんだけど。
たぶん、すごい努力の上に、今のみかしゅんさんがいるんだろうな、って思う。

さあ、そんな三上菖蒲。
美しい、ということはもちろんいうまでもないのだけど。
でもかわいいの。

それと、ずっと「女」でしたね、基本。
でもあの赤眞コーナーでは、効果的に「男」に戻す、という、、、
状況や空気の読み方が的確な方です。
めっちゃ面白いわぁ。

「楊貴妃、クレオパトラ・・・・わらわ。」

っていうのがホント、ツボでしたわ(笑)

みかしゅんさんの、「菖蒲」に込めた想いは、こちらのブログを是非読んでください。
草迷宮
画像もたくさん。それぞれへの「想い」が端的に言葉で表現されてます。
いい舞台だったなぁって、しみじみ思う。



【菖蒲・荒牧慶彦】


本当の意味で、「女性役」は初めてだったまっきー。
役の上で女装はしてたけどね。それも和装だったしね。
着物似合うよね、肩幅広いけど!!

さあ、荒牧菖蒲については、本当にめっちゃ書きたいことある・・・っ!!
すでに一回書いてるけど→『草迷宮』~荒巻菖蒲初日~

まっきーの菖蒲は、まっきーが振り返りブログで書いているように「同年代の少女な部分」と、「幼馴染」感がちゃんとわかるように出てた。
そこがたぶん、とても自然だったんだと思うの。
原作でも、ふたりは同年代、ってことは明らかなんだしね。
うーん、最初にまっきーが言ってた「妖艶に」っていう菖蒲像とは違ってきたんだなぁって思って観てた。

まっきーは賢いんだと思うのだけど、うーん、、、それで正直?(素直、というよりは。)なんだろうなって、真っ直ぐなところがすばらしいなぁといつも思う。
彼の綴るものを読むとね。
(ま、それも計算のうちかもしれないけどね、それでもいいの)

「自分がわからなかったところはきっと観る方もわからないだろう」

「だからそこを丁寧に作り込む」

って姿勢がとても好き。
たぶん、感性だけじゃなくて組み立てていけるひとなんだろうなと。

まっきー菖蒲のことは前にも書いたから、、、

そうだね、あの茶屋のおばあさんの声をやるところ、すごいなぁって思ったわー。
これを娘ちゃんに見せなくては!!と、チケット追加しました('Д')。。
だってあの子、「菖蒲はいいかなぁ~」とか冷静なこと言ってたんだもん。
そういう問題ではない。見れっつうねん、と。←この母の気持ちが重いらしく、後々喧嘩になるあやね家(笑)

最初に荒牧菖蒲で、次の日に三上菖蒲を観たのでね。
みかしゅんさんがこれをどうやるのかな、ってことにも興味あった。
基本同じではあるんだけど、所作が違ったかなと思う。
あの茶色のショールの扱い方とか。

ああもう胸がいっぱいになる。





【悪左衛門・萩野崇】


わたし、悪左衛門好きだわぁ。。。
結果的に、萩左衛門を3回、観たんだったかな?
萩野さんは爪を赤く塗ってたね。

妖ちゃんたちは爪白かったんで、で、まっきー菖蒲はうすいピンクでみかしゅん菖蒲は透明、、だったかなぁ。
いろんなこだわりがね、わかる舞台でしたわね。

萩野さんはとにかく声がすてき。あと、大人な、色気のある、
悪左衛門だったと。。
萩野さんの振り返りブログはこちら。
「悪左衛門 極上文學を終えて」


【悪左衛門・中村龍介】



なんかね、中村さんの悪左衛門は、同志、って感じがもっと強かったかなと思う。
目線を敢えて、菖蒲、妖、に合わせているというか、、、

中村さんの爪は黒でしたわね。
とても印象的な、指先の黒。
ビジュアルって大事だな、って思ったわ。

ブログはこちら~。
悪左衛門の後アナウンスの台詞も一部書いてくれてる。




でね、どちらの悪左衛門も、そのものでしたよね。
原作よりも、舞台のほうがとても存在感あったなと思う。
彼は菖蒲を護る立場にあって、チームみたいな感じだな、って思った。
特に最後、秋谷邸を去っていくところね。

もうホント、めっちゃかっこいいんで。。

要所要所で見せ場あるのよ。

それから、後アナウンスが本当に秀逸だった。
わたし、最後のほうの悪左衛門の台詞と、後アナウンスに気持ちを救ってもらったの。
光を見たの。

明と菖蒲、またきっと出会う未来がある、ってことを。


【妖・石渡真修】


「妖」という役は、草迷宮の世界観の説明役なところがあるよね。
読むところもいろいろだし、台詞ないところでもけっこう動いてるしね。
そんな明の「弟」だしね。

わたしたちが観たのは、4回ともましゅ妖だったの。
とっても合ってたと思う。違和感なし。
そんで目力すげー(笑)
二列目で観てたとき、最後に演者のあいさつで、娘がましゅうくんの目の前だったんだけど、
めっちゃ見下ろされてるぅぅぅって、目力に負けたらしい(笑)
にこってピースしたらよかったじゃん、って言ったら「とても無理」って言ってた(笑)

声がとても好きな感じだったなー。
いい声だなって思った。
わたしにとっては「声」ってとても大事なので!!

ましゅーくんは草迷宮についてのブログ書いてない?みたいなので、
まっきーの画像あるこれをリンクする。
ましゅーくんとまっきーは、テニミュ2ndで一緒だったんだよね。
学校が全然違うけど。


【妖・祁答院雄貴】


もう、祁答院くんはかわいい。
でもうち、彼の妖観れてない!!!
一応、ニコ生では観たけどね。。。

祁答院君は、とっても優しいんだと思う。
そんでもって、「同調」するのが上手いひと。
ここのバランス崩すと(つまり同調しすぎると)危ない(笑)
それゆえ、バランス感覚が自然に育った人なんかな~と、感じました。

祁答院くんは、ホントに草迷宮についてたっくさん書いてくれてるんで、、、
まとめ【極上文學 草迷宮】

Twitterでも「草迷宮」のふぁぼ攻撃しまくってて、ついフォローしちゃったという(笑)
めっちゃかわいい。彼こそ素直なひとだなぁと思う。
でも、野心家でもあるかな~。



公式さんがおっしゃっていたのだけど、
この「極上文學」という朗読劇シリーズ、観てない方に(もちろん観た方も)
後からじわじわとひろがっていくらしいんですよね。
本当にもったいない話だと思うのだけれど、漏れ聞くところによると、
初日は席が埋まってなかったり、、平日ってこともあるんでしょうけどね。
それでもわたし、最初の先行で落ちて、結局いろいろスケジュール組み直したりで、
祁答院くんのあやかしだけ観れなかったんだよねぇ。。
いやぁ、、それは今も後悔してるわ。

祁答院くんと言えば、直前のトークイベント「白迷宮」で初めてお見かけしたんですけども、
常に萌え袖な祁答院くんがかわいいっつって、娘たんが言ってましたわ。
ベストバランス萌え袖!だったらしいです。イラスト描く子だからね、バランスにめっちゃうるさいねん。


もうここまで、三日かかってる、書くのに(笑)
終わるのか、このエントリー。


【小次郎法師・松田洋治、斎藤洋介】





もう息切れしてますが(笑)
お腹痛いよー(>_<)

松田さんは、もう声が通ってすごく聴きやすかった。
「アシタカ!!」って何度も思ったり(笑)
遊び心のある方だなって思いました。

斎藤さんは、ちょっと聞き取りにくいところはあったけど、、
でもやっぱりベテランさんの重みがありましたね。
キャストが割とみんな若いから(つっても20代中心だけどさ)

でもわたし、小次郎法師が明の父、って見方をしてなかったから、
そういう視点でもう一回観たいかも、と思う。

舞台を締める、って感じですね。

あ、おふたりの「明の破られたページ」(つまり、記憶があいまいになっているところ)の扱いに解釈の違いがあるのかな~と思った。
解釈というか、表現の仕方、ですかね。
そういう違いが面白いのは、きっとこの「極上文學」というシリーズ特有のところなんでしょうね。


【具現師】


「具現師さんたちがすごいよ」
っていうことは、上演前から聞いてましたけど。。。

ホントにすごかった(笑)

開演前から、客席を迷宮へと少しずつ連れ去るんだよ。
気持ちをね。

東京千秋楽のときは、ちょっとだけ遊んでもらった。

まず最初にすごい、って思ったて印象的だったのは、明のお母さんが亡くなって、そこで双子の弟と妹に対して、明が憎しみを爆発させるところの表現。


これは衣装つけてないですがね。。その片鱗を。。

あとね~、赤眞コーナーがほんとに面白かった。
誰かこの日替わりのまとめをください。


もうこれ以上無理なんで、とりあえずアップ。


めっちゃ長いエントリーを読んでくださってありがとうございます。

きっとね、わたしがそうであるように、
たくさんの情報がほしい、って思うひとがこの先いるはず。。
それで後から、草迷宮を観てくれるひとがいるはず。。

もしも、こんなものでも知る一端になれば・・・

そう思って書きました。

わたしが感じたことの一部だけれど、想いって、表面化するのはいつもホンの少し。。

そこから広がるものが、わたしはとても好きです。


やっと終われるー!


ありがとう、明と菖蒲。



あやね。





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【極上文學】原作と舞台から~明と菖蒲~【草迷宮まとめ】 [├ 極上文學]

まだ大阪公演ありますが。
ネタバレになるかもしれないので知りたくない方回れ右(今さら感w)

*こちらも書いてます*
【極上文學】『草迷宮』~荒牧菖蒲初日~
【極上文學】『草迷宮』~荒牧明初日~
【草迷宮】心のどこかにある、手鞠唄が響く場所【極上文學】


「極上文學・草迷宮」@紀伊国屋ホール

結局全部で私4回、娘3回でした。
(荒牧明、荒牧菖蒲各2回ずつ)

結局ですね、原作はすぐに手に入れたのですが、ほぼ読めず(笑)
でもね、今は原作の特に後半読むと、ぞくぞくする。
鳥肌が止まらないの。あれを、舞台に乗せた、ってことに対して。。
まっきーに対して。


草迷宮 (岩波文庫)

草迷宮 (岩波文庫)

  • 作者: 泉 鏡花
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1985/08/16
  • メディア: 文庫




いやあ、、関係ないけど、何年か前、これも買ったわ。

草迷宮・草空間

草迷宮・草空間

  • 作者: 内田 善美
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1985/03
  • メディア: 単行本


仲良くさせていただいてる方がね、ファンだってことで、、
お誕生日に贈らせていただいたんだよね。

もちろん、わたくし「星の時計のLiddell 」も持ってましてよ中古だけど。

って、話逸れたわ。



で、「草迷宮」です。


わたし、何か所か特に好きなところがあってね。

最後のほう、菖蒲が独り語りみたくするところがあるんですよね。

原作的にいうと、もしかして語っているのはまた別の人だったりもあったかもしれないけれど、そこは原作でも菖蒲語りのところですね。

あとね、悪左衛門も好き。

「おお、悪…魔、人間を呪うものか。」
「否、人間をよけて通るものじゃ。」

かっこいい、、、

小次郎法師に、菖蒲を取り次ぐ場面、

「ござらっしゃい!」

もすごい素敵。


舞台を観たので、なんとか原作も読めました。
読み師の声が蘇って、場面が鮮やかに浮かぶ。

そうじゃなかったら、ちょっとむずかしいね。

でもね、とても面白いお話だと思う。
極上文學で、まっきーのキャスティングがなかったら、おそらく一生触れなかったであろう世界。

明と菖蒲が、本当はどういう関係だったのか?
菖蒲はどうして姿を消すことを選択したのか?

「縁(えにし)を捨てます。」←原作にはない??

って、少女である菖蒲が、明が前世から縁の繋がった相手だとわかった時、
どうしてキッパリ、その関係を捨てたの?

運命の相手なのに。


まあ、たぶんね、
だいたいわかればいいだと思うの。

秋谷邸(あきややしき)で起きた、いろいろなこと。
それぞれの想いの交錯。
それぞれの選択。
これからの運命。

そういうものが何層にもなって透けて見える世界。

こっちから見たら、だけど。


明は、母恋しで、何年も「手鞠唄」を求めて、果ては菖蒲を求めて旅を続けている。

逃げ続ける菖蒲。


明がね、菖蒲に焦がれていることを、菖蒲自身は知っているのよね。
母恋しさが昂じて、だとしても、、、

そして菖蒲も、明を好きなんだよね。。

でも、絶対に結ばれてはならない、っていう固い決意。



明は知らないかもしれないけれど。




菖蒲と明は、血が繋がってるってことでいいのだろうかね。
異母姉弟?兄妹?なのかな。
 ↑ これままっきーブログにより、今回の舞台の設定としてはない、ということが判明。

そして「妖(あやかし)」ちゃんは、明の弟、、、ってことだよね(劇中)
原作では、「女童(めのわらわ)」という表現になってたかな~と思うのだけど。
妹は母を追って亡くなったんだものね。


でも。

その最後の菖蒲語り。

まじ明にとっては地獄であることよ。

明の未来。

亡き母も草葉の陰から心配する、その未来。




菖蒲と結ばれるより、菖蒲と別れるより、

ずっとずっと、因縁を背負いそうな、ドロドロした悲劇。


でも菖蒲は、明に選択させることもなくその未来を渡した。

すでに確定した、その先の物語として。。。


実はですね、観劇していたときには、よくわかってなかったんです、ここらへんのこと。


菖蒲は小次郎法師に、この先、明が望む「手鞠唄」がどんなふうに明に届くのか、
それを内々に伝えたい、って言って悪左衛門に取次ぎさせたわけですよね。

あの世とこの世の間の世界から。。。


それを小次郎法師の心にしまって、明を見守ってほしい、っていうわけだ。

なんつー勝手な(笑)


でも、菖蒲はもう「人ならざる者」だから、明と顔を合わせられない事情がある。
ま、これだって菖蒲の個人的なことだけど。。。

歌ってあげればいいのにね(笑)

でもそれだと話が終わっちゃう。



で、明の意志が固くて、秋谷邸から退かないので、
菖蒲が出て行く、っていうわけよ。

そのお別れを、、、言うわけですよね。
ま、小次郎法師にだけどさ。
明に言ってあげてほしい。

だってまっきーが泣くだろう?



確かに、荒牧明は、だだっ子みたいな、母を求めてだけじゃなく、
誰か(できれば菖蒲)にいてほしい、置いていかないで!っていう、
悲しみに満ちてる。

桑野明は、もっとマザコ・・ 母を求めてる感があったかもね。


で、菖蒲は前も書いた通り
荒牧菖蒲は、永遠の少女、
三上菖蒲は、母性と女神、
そんな感じですわ。


あー、長い。
わたし、長い。。。


菖蒲語りで、、、

「・・・、抱緊めます。」

っていう台詞があるの。

もうシビレたよねぇ(笑)


ま、そんだけ(笑)



本当は、文献いろいろ読み漁って、コピーしまくって、付箋貼りまくって、線引きまくって、まとめたい(笑)

すんなりわかる物語じゃないから、調べて調べて、自分の解釈を確立させたい、って思う舞台でした。



こんな出会いもすべてはまっきーがくれたもの。

例えまっきーが三次元の男として初めてうちの娘を泣かせたんだとしても、
出会えてよかったと思う次第でございます。



極上文學、また次回作も観たいかも、って思った。

今度は大人同士で行こう?(笑)




長いだけでごめんー(>_<)

あやね。



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【極上文學】『草迷宮』~荒牧明初日~ [├ 極上文學]

あやねです。

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土日はTMさんの30thFINAL@横浜アリーナでしたが、
それは別ブログに書くとして。。。
(いやぁ、、いろいろあったw)

20日は、極上文學『草迷宮』、荒牧明の初日に娘と行ってきました!
下手最前列でしたん。
(娘、死ぬかと思った言うてましたw)

前日、わたしのみ荒牧菖蒲を観ておりましたが、、、
女性役である菖蒲の後の、男性役の明。
最初からスゴイ配役だなぁとは思ってたけど(笑)

きっと大阪公演もあるし、キャスティングの都合とかの事情もあるんだろうし??
でもそれやっちゃうまっきーすげーわ、と単純に思う。
きっと誰かが、荒牧慶彦ならできると判断したんだよね。
それも含めて、まっきーの持ってる「可能性」の領域なのかな、と。。。

ま、思ったとか思わなかったとか(どっちや)


でね。

前日に桑野明と荒牧菖蒲で観てますやん。

桑野さんは忍ミュで小平太やってましたよね~。


極上文學は、演者の「解釈」を大事にしている、って確かどっかで聞いたのですけど、
それだけに、すべてWキャストだからその人によって違う人物像になるよね。
それが顕著だよね。

荒牧明はとても熱かった。
それはとても意外だったなぁ。

まっきーは、

「ただただ母親の面影を求めている明の母への想い」

と、ブログに書いていたけれど。。。
そして「それがみんなに伝わるといいな」と言っていたけれど。。

わたしはそれよりも、、
もっとなんだろうな、、「根源的な何か」を感じる。
ちょっと漠然としているね。


母に対する「想い」というより、
「失ってしまったもの」に対する渇望感。

求めても、もう手に入らないとわかっているものへの憧憬。

でもその先にあった、「未来の姿」


荒牧菖蒲は「透明感」と「純粋さ」
失われることのなくなった「少女性」
だと思う。
時間が止まっているの。

三上菖蒲は「母性」かな。

あのね、まっきーの菖蒲はまだすごく揺れ動いてるの。
「人間」であることに未練があるの。
未練というか、憧れみたいな想いを感じる。
失ったものへの憧憬、だね。
つまり、荒牧明と同じもの、だね。
そして「未完成」
どちらも。。。
「未完成」であることの美しさを持ってる。

みかしゅんさんの菖蒲は、
もっと「女」だった気がする。
「母性」をも孕んだ「女」

もっと、生々しいもの。
「人」であることには決別していながら、
でも生々しい。
ああ、「女神」の領域に近いな。
「女神」はね、人であった経験がある「神」だから、
人としての経験が生々しい分、
人に近い存在でもあり、でも人では在れない者。
そういう感じの日本版、って感じ。

もちろんね、みかしゅんさんの方がまっきーよりも年上でいらっしゃるし、
(つってもお若いけどね。)
今までの経験値が、割とダイレクトに反映される役だと思う。
男性がやる女性であるわけだしね。

つまりさ、異性に対する、彼らの中にある「イメージ」の反映なわけだよね?
ある意味で。

そりゃあ、、年齢的なものが反映されるから面白いよねぇ。

わたしからみると全く違う。
同じ台詞であっても、全然違う。

そして「違う」ことを許容し後押しする舞台、なんだなって思う。



菖蒲論みたい(笑)


で、荒牧明です。

菖蒲が「儚い」のに対して、
明の想いはとても熱かったね。

本当にそれは意外で。

なんかね、もっとイノセントな感じなのかな?って勝手に思ってたの。

もっと、さらりとしているのかな、って。


まっきーはAB型なんですけど、
AB型ってさ、なんか「線を引く」のがうまい気がするんだよね。
でも、時々(しょっちゅう?笑)境界線を見失うんだけど(ごめん、それはわたしだったw)

一見クールに見られがち、でも懐くとかわいいんだよ?(笑)

そういう小器用な部分が出ると、さらり、としちゃう気がしたのかな。
(でも今思うとまったくオカシな話と思う、われながら)


んでね、

実はあまり細かいこと覚えてなくて(笑)
あまりにも近かったもんで、「明、美しいわぁ~」と思うことしきりで。

娘ちゃん、「みかしゅんさん、かわいかったね。」って言ってた。
うん、かわいかった。
でもまっきーもかわいかったけどな←

あまりに近くて、ちょっと斜めから観る感じだったので、
全然違うよね、全体見渡せる席から観るのと。。。

やっぱりライブも舞台も、全体観られる席と、
汗が見えるくらい近くから観られる席と、
どっちも体験できるとよりいいよねぇ。。。

感じる部分がかなり違うから、より深く理解できる気がする。
なんでも。


観たその時に、その瞬間に感じたことを、
書き留めておくのは難しいね。

ただ、そういうものに出会うと、掻き立てられるものがあるのね。

描きたい、という想いだったりとか、
この想いを形にしたい、という願望。


わたしね、菖蒲が最後、自分の想いを語るところが大好きで。
あれをまっきーでもう一回観たい、と思って、チケット追加しました(←どこまでもわたしであるw)

「あきちゃん、、」って語り掛けるところは、ちょっとアレだけどねー(笑)
でも「あきらちゃん」じゃないよねー(笑)
それに朗読劇だしねぇ、そもそも。

まっきー明がさぁ、、泣くから。。。
わたしも泣きました。

明も菖蒲も自分勝手だと思うのね。
でもそれでいいんだよ?
それで後悔もしてるのかな、って思うのね。
母を失くしたあの時よりも、時間も年も重ねた「今」となっては。

その責任の回収を、これからふたりはしていくんだと思う。
親はね、子供には幸せでいてほしいんだよ。
一緒に死んで欲しいとも、生きながらに自分を殺し続けてほしいとは思っていないんだよ?

だから、ふたりは自分の在り方をきっと、もう少し先の未来で見直すんだと思うの。
そういう時が、やってくると信じてる。


また前楽と千秋楽@東京にはいくので、
その時に書けたら。


ただね、そういうものに触れることの貴重さと、
一瞬が永遠であること、
時空を共有することの昂揚感を、
娘が受け取ってくれるといいなと思っています。


あやねでしたー!!








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【極上文學】『草迷宮』~荒牧菖蒲初日~ [├ 極上文學]

こんばんは、あやねです。

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今日はね、極上文學『草迷宮』の舞台を観てきました♪
荒牧菖蒲の初日です。
(Wキャストでマルチキャスティングというやつ)

会社でねー、なんか今日はすごくやな感じだったの。
観劇なんかできんですかね、って思うような心境だったよね。
でも切り替え早いから、基本ねわたしが(笑)心配はしていなかったけれどもね(じゃあいいじゃん)

・・・行くまでは自分の中ではなんだかぐちゃぐちゃしてたんだよぅ。。。


まあ、わたしのことはいいとして。


すてきでしたわよ、まっきー菖蒲。
極上文學観たの初めてだったし、まっきーを観に行ってるので、
まっきー礼賛は勘弁してください(笑)

・・・またチケット追加しそうでホント怖いよ(笑)
仕事休めるかなぁ~。
今週も休んでるからなー。。


最初ね、公開になったビジュアルを見た時には、

「まっきーもっと美しくなれる子のはずよ?」

って思った(ごめん)


でも、せんこの時もそうなんだけれど、
原作に忠実な部分、なんだよね、その余地、みたいなものは。


(せんこはアニメに忠実。着物とか髪型とかね。まあ舞台の性質上当たり前なのかもしれないけど)


菖蒲も、「人間」ではないから、「妖みたいなもの」だから、
こんなに不思議な、気怠い、影とか、隠れた何か、、抱えてる何かが透けて見えるんだ、と。。。

トークイベント「白迷宮」では、まっきーは「半妖」と言ったわね。
(まっきーは「犬夜叉」、みかしゅんさんは「幽☆遊☆白書」(←☆入れるのよ!!)から引っ張って来てた)

 ↑ このね、「幽☆遊☆白書」にですね、きっと会場最年少の娘たんが激しく反応しましてね、
 わたしはそれに吹き出しそうでしてね(つーか吹き出した)
 蔵馬が好きなんだよぅ。←流血担当好きな娘(この前R嬢に、ああなんかわかった、って言われた笑)
 ハンターハンターだったらクラピカちゃんね。


だからねー、菖蒲はあれでいいんだよね。
人では在れないもの、なんだもの。


あー、そうそう。
わたし、あやね、ですけどもね。
今日みてきたのは菖蒲(あやめ)ね。

前に書いてたお話の主人公がの名前をよくさ、
あやめだかすみれだかあやねだか、
何度も間違えて書いたよねー(笑)

菖蒲は関係ないけどね!!



今日、菖蒲が振り返って、さみしげにすこーし、、微笑んだの。
ニッコリと微笑みの中間くらい。

あたし、泣くかと思ったわ。


いや、何度も泣きそうな気持ちになるんだけども。。。

だってまっきーががんばってるから←


基本菖蒲はつんだけど、
あれちょっとニコっとした時の破壊力。。。すごいわよ?

ああ、そういうものよね、と思うのよぅ。

そういうひと、ほかにもいるじゃん!!!
いつもあたしたちを翻弄するあのひとさぁ!!!
土日も会いにいくけどさぁ!!!←


取り乱した(笑)
まあ、眠れない午前二時だから致し方ない。
クラスタのみなさまは許してくれるだろう。。。。ホントか(笑)


ねぇ、、、でね、
最後に近いところのシーン。。。

このセリフ、ヤバいでしょ!?!?

っていうのがあった(笑)


あ~やっぱりもう一回追加しようかなぁ~。。。



もう一回聴きたい。



あと、日替わりネタ?なのかな??
あれ面白いねー。

まっきー、あんこ嫌いだもんね。


というわけで、明日は「荒牧明」の初日に行ってきますー。
わーい。

仕事まったく進んでないことあるけど、わーい。


わたしたちは、いつ、何がどうなるか、
どんなことになるか、明日をも知れない儚い存在よ。

だから、今、
この瞬間の精いっぱいで生きよう?

今この時にできることをしよう?


そういうことを、思い出させてくれるものは、
世界にきっとたくさんあるよ。


そういうカケラ、拾い集めにいくんだよ。



まっきー、

今日のあなたは、
儚くて強い、真ん中は決して穢れることのない、
何があっても透明な部分を持った、
消えそうに美しい少女だったよ。

シンプルで切ない、
まあるい「珠」を胸に大事に抱えた、

そんな少女だったよ。


未来できっと、

また巡り合うのね。



明日も楽しみだ。。。


あやね。




そうそう。。
まっきーの声を聴き分けられる耳が育ってきたわたしたち。。。
わかんの、声が(笑)
宇都宮さんのコーラスであっても、聴き分けるわたしたち(笑)
そして都合の悪いことは聴こえないという優秀さ!(爆)




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